立憲民主有志が田中角栄研究会を設立

立憲民主党の国会議員有志が「田中角栄研究会」を設立したという。田中角栄は自民党で保守政治の権化のような存在だ。一方、立民はリベラル派が多い。まさに水と油の関係で違和感を覚える。田中角栄研究会に参加した面子は、小沢、原口、江田、馬淵ら保守系議員20人あまり。田中角栄は、コンピューター付きブルドーザーとの異名をとった。国土の均衡ある発展を掲げ地方再生の先駆けとなった。また日中国交正常化を成し遂げた。金権政治の権化とも言われているが、政治家として日本の未来を切り開いたのは間違いない。ただ、米国の頭越しに日中国交正常化を成し遂げたため、米国の反感を買い、ロッキード事件で逮捕され、有罪判決を受け政界から葬り去られてしまった。立民が次期政権構想の中で、行動力・決断力あるリーダー像を勉強する題材としては最適だと思う。しかし、勉強する側の政治家はそんなに高尚なのだろうか。今秋に予定される次期党代表選に向けた準備の1つとも受け取れる。10年くらい前に新潟県村上市に行ったことがある。村上茶の本家を訪ねたとき、主人が飾ってある田中角栄の写真の前で、今でも尊敬していると胸を張って言っていたことが印象に残っている。真のリーダーとは、そう言うものだ。岸田が益々薄っぺらに見えてくる。